丸田屋 中山道 妻籠宿 曲げ物の店 人気のめんぱ、蒸篭(セイロ)、漆塗り、めしびつ、弁当箱などを販売。木の風合いを楽しむ木工品をどうぞ。

店長紹介
店長の写真 曲げ物の店 丸田屋

店長 伊藤 龍太

今回は、創業15周年(※平成24年現在)を迎えるということで丸田屋店長ご自身のこと、製品作りのこだわりなど、様々な質問をインタビューしました。
丸田屋の店長、龍太さんは、お店の運営だけではなく、数少ない曲げ物職人として、お店の商品等を製作、販売しています。

受け継いだ伝統の技と時代のニーズ合わせた商品開発

木曽地方全体を見ても曲げ物師は数少ない人しかいません、龍太さんが、この職人を志した理由は?

以前は、こういう曲げ物を作っていたおじいさんはいたんですけど、今は妻籠には自分ひとりになってしまった為、これを継いでいかなくてはいけない!と強く感じたのがきっかけです。また姉妹店「あぶらや」の店長である私の母の強い勧めもあったんです。

職人が減っているというお話しでしたが、材料は手に入るのでしょうか。

木曽の木材を使っていますので、地元で材料は容易に手に入ります。でも、道具は手に入らないので、道具は殆ど全て手作りです。


実はこれ(右写真)ホタテを開ける道具なんです。これを改良して薄くして使ってます。製品の数に比例して道具も増えていきますので、大変ですね。

道具の写真

ご自身のお店を持たれて、今年で15年目を迎える丸田屋さんですが、15年を振り返ってどうでしょうか。 15年間の時代の変化や、それに対する取り組みなどを教えて下さい。

商品を作っていく中で、ご飯だけじゃなくって色々な料理にも使えるように考え、電子レンジで使えるように改良をしました。お客様の反応を見て試作品を何度も作り、2年くらいかけて試行錯誤し、完成しました。
最初、内側は一枚だったんですけど、中に蓋をいれるとガタガタするとお客様から言われて、内側を二重にしたり、底も最初は、こんなに厚くなく、ペたっとしていたんですが、底上げにして空気を循環できるようにしました。こうすることでご飯が傷みづらくなりました。

電子レンジ対応させるということは、丈夫で耐熱性が必要ですが、どんな工夫をされたのですか?

そうですね。丈夫にするにはフタの内側底板の内側を二枚重ねにしたことで丈夫にしました。

電子レンジ対応めんぱの写真

丸田屋おすすめ商品

龍太さんお勧めの製品を教えてください。

1.そば蒸篭(セイロ)

曲げ物で作ってあります。そばを乗せて水分を落とすことで、そばを美味しく食べるものです。
そばだけじゃなくて、上に和紙でも敷けば、てんぷらの入れ物になるし、これにもう一つ蒸篭(セイロ)を付けると、てんざるそばにもなります。

「おまんじゅう」を乗せれば、お客さんが来た時に出してもいいし。

そば蒸篭(セイロ)の写真

2.鍋付きの蒸篭(セイロ)

家で少量のふかし物をしたいときは、鍋にお湯をはり蒸篭(セイロ)を乗せれば、この上で蒸し料理もできますよ。お肉と野菜と一緒に入れて蒸してもらってポン酢とかで食べてもらえたらと思います。使いやすいように、小さめのものをつくりました。これで作ると蒸した感じが違うんです。鉄で蒸すのとはまったく違います。木ならではの匂いだとか湿気を保つというか。実は、実験したことがあるんです。中華まんを入れて試してみたけど、断然蒸篭(セイロ)で蒸す方が美味しい!蒸気の伝わり方だとかがポイントだと思います。

この蒸篭(セイロ)、夏の使い方もあるんです。蒸したお肉をそのまま冷蔵庫へ入れて冷やすと、冷しゃぶが出来るんです。これは旨かったですよ!
蒸篭(セイロ)を使わないやり方だと、水で洗ってお肉を締めると、なんかびちょびちょするんですよ。そこで去年の夏、この鍋付き蒸篭(セイロ)で冷しゃぶをしたんですが、そしたら旨かった!余分な水は落ちて火は通るし。一度、試して見て下さい。

実はこの鍋は、アルミで出来ています。お客様に教えて頂いたんですが、IHコンロではこのアルミの鍋は使えないんですって。そこでこの板を考えたんです。家にあるIH対応の鍋を使って、その上にこの板をのせるとその鍋でも使える!これもお客さんの声から始まったアイデアなんです。

鍋付き蒸篭(セイロ)の写真

あと、鍋付き蒸篭(セイロ)は、少量のお赤飯を炊く事ができます。昔は1升とか2升とか炊いてみんなで食べたんだけど、今はそんなに炊かないから、せいぜい炊いて2、3合。昔とは生活が随分変わってきたんですね。

3.めんぱ

お勧めは、この小さいもの(右写真)ですね。この2合くらいものが良く売れていますね。お客様は女性が多いです。昔ながらのものにこだわりを持って。ひとつ購入したら長く使われるんですね。
めんぱにご飯を入れておくと、ほんとうにご飯がおいしいんですよ。余分な水をすってくれるんです。ご飯が柔らかいし。電子ジャーで炊いたご飯を入れておいた状態と比較するとびっくりするくらい違いが解る。これで食べちゃうと他を使えないんじゃないかな。

他にも、硬くなったパンをこのめんぱの中に入れて、レンジでチンすると元に戻るんですよ!これは、お客さんから聞いたんですけどね。

めんぱの写真 めんぱ製作中の写真

長く使って頂くために…

先ほど、長く使われるというお客さまが多いというお話でしたが。

色が汚れたら、これにもう一度、漆を塗って掛け直せば新しいものに生まれ変わるんですよ。生まれ変わった漆塗りめんぱも中々味わいがあっていいと思います。全部漆塗りをすると使用後のお手入れが必要なく、手間いらずですしね。漆塗りは少しお値段は張りますが、丸田屋ではお値打ちにやっていますよ。

そうなんです。実際に私も、勧められてめんぱを使い始めたのですが、確かに手入れなどが難しい。でも漆塗りだといいですね。見た目もかっこいいですしね。私もいずれやってみたいと思います。
職人気質で少し気難しい方?と思いましたが、お話しすると印象が違って、とっても気さくな方でした。きっと面白い使い方を提案してくれそうな丸田屋さん。とっても気に入りました。

店長インタビューはここまで